『いちえふ』2巻

 福島第一原子力発電所で作業員として働いてきた人によるルポマンガ。
 「へー」と思わされるところも。

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(2) (モーニング KC)

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(2) (モーニング KC)


 「へー」と思わされるのは、作業員の生活について。
 が、一方で、いわゆる「デマ」とか「風評」とか「噂」を否定しようとする部分も多く見られ、また否定の仕方が“現実を知ってる俺から言わせると”的な感じが。著者も中立な立場であるとは言えないと思うんだけど(メディアへの嫌悪感とかあからさま)。「デマ」だのを否定し、「冷静に冷静に」って言うためのマンガになりつつあるのかなーって感じがちょっとした。
 その辺、表紙に書かれている「これは『フクシマの真実』を暴く漫画ではない」「これが彼がその目で見てきた『福島の現実』」って辺りにも現れてるんだろうな。「フクシマ」って語とかへの嫌悪感があるんだろうし、自分がやっていることは「暴く」ことではなく中立的なルポだと強調したいんだろうし。でも1人の経験を「福島の現実」とまで言ってしまえるのもねー感が。


 あと、相変わらず絵が微妙。特に人物の全身画が。


 面白いところも多いマンガではあるし、今後も買うんだろうなとは思うんだけど、いちいち引っ掛かるところも多いんだよなー。