『モダンタイムス』上下

 伊坂幸太郎の。
 『魔王』とつながりのある世界が舞台。システムとしての国家、システムの中の個人の生を主題とした小説であった。その点で、『ゴールデンスランバー』と問題意識が共通。

モダンタイムス(上) (講談社文庫)

モダンタイムス(上) (講談社文庫)

モダンタイムス(下) (講談社文庫)

モダンタイムス(下) (講談社文庫)


 社会学を学び始めた時に感じたある種の無力感(「社会の中では個人は単なる歯車なんじゃねーの」的な)のと重なる感じがあったのと、それをどうにかしようとする登場人物たちの姿が描かれていたこともあって、面白く読めた。
 あと、「悪」と「善」を単純に対置しない伊坂幸太郎らしさも良かった。