『惡の華』1〜4巻

 好きな女の子の体操服を触っているところを同級生にみられた中学生男子。
 同級生がクラス中にばらされるかと思いきや、同級生から「契約」を要求される。契約とは、同級生の求めるままに自分のなかの闇だとか倒錯性だとかをさらけ出す、というもの。
 ということで、主人公と同級生と主人公が思いを寄せる女の子の3人が中心となって話が回っていく、と。

惡の華(1) (少年マガジンKC)

惡の華(1) (少年マガジンKC)

惡の華(2) (講談社コミックス)

惡の華(2) (講談社コミックス)

惡の華(3) (講談社コミックス)

惡の華(3) (講談社コミックス)

惡の華(4) (講談社コミックス)

惡の華(4) (講談社コミックス)


 評判を目にしていたので買ったんだけど、まあ恐ろしいマンガである。
 主人公の少年が、どんどんといろんなものをさらけ出させられるんだけど。主人公の少年がさらけ出すいろんなものってのは、俺自身の中にも確実にある(けど、それを表に出しちゃダメという抑圧がかかってる)倒錯性と重なる部分が多く、自分の恥部を暴かれてるような感覚(で、これ俺だけじゃなくて結構多くの人にも共通するから評判になってるんだろう)。
 表に出しちゃダメなものをほじくり返すってのはそう簡単にできない(大体、表に出しちゃいけないものを程よく選ぶのがそう簡単じゃない)と思うんだけど、その辺をピンポイントでやれてるマンガなので、作者は相当考えてる人なのか、あるいは作者自身が自分をほじくり返しまくってるのか。
 

 以前この作者の『ユウタイノヴァ』を読んだ(連載されている時)にも「何ちゅうテーマでマンガ描くんだ」と驚かされたけど、それをずっと続けてる人みたいだし(参考→マンガがあればいーのだ。 絶望と快楽と狂気が交錯する、「ユウタイノヴァ」がやばキモチイイぞ。)、一ジャンル築いてるなと感じさせられた。