『メメント』

 森達也のエッセイ集。
 主題は「死(と生)」。

メメント

メメント


 国家・社会が危険を喧伝することの危うさ(「あいつらは危険だぞ」とか「現在の状況は危ないぞ」って言われまくることで、通常だと認められないようなことが上っ滑りに認められていくような事態の危うさ)に言及してる文章が多かった気がした。で、「そうだよな」と感じさせられることも多かった。


 どうでもいい話。『メメント』ってのは、当然ながら「「メメント・モリ」」というフレーズからインスパイアされた」わけだけど、そのままだと藤原新也の本と同じタイトルになってしまうと。だから『メメント』になったらしいけど(p.286)。「著者名とつなげて読むと『メメント・森』で結局一緒か」とかくだらないことを考えた。
 あと、p.249の「こうして大勢の人が死ね」は「死ぬ」の誤植かな。